好きなことを仕事にするのは辛い?苦しむ人がしている大きな勘違いとは

こんにちは、みおりです。

 

1991年生まれの私が就職活動をした頃は、
大学を卒業したら会社に就職をして
同じ会社で長く働くことが「当たり前」でした。
(と言いつつ、新卒で入った会社は2年半で辞めたけど…笑)

 

最近は、個人がSNSで発信をしたり、学生のうちから起業をする人も増え
「好きなことを仕事にする」「好きなことで生きる」
こういった言葉をよく目にするようになりましたよね。

そして、そんな働き方をしている人をSNSで見て、
キラキラしている、人生楽しそうと思ったことあなたも一度はありませんか?

 

ですが、中には好きなことを仕事にするのは辛いと感じ、
会社員に戻ることを選択する人もいます。

 

私自身、今は会社員という生き方を離れ、
時間や場所、人間関係に縛られない日々を送っているので、
はたから見れば「好きなことを仕事にしている」と思われるかもしれません。

ですが、実は会社員に戻った方が幸せなんじゃないかと考えたこともあるんですよね。

そこで今回は、会社員とフリーランスどちらも経験してきた私が考える
「好きなことを仕事にすること」について話していきます。

「好きなことを仕事にするのは辛い」と感じる原因

先ほど、私は脱サラ後に会社員に戻ろうと考えたことがあると言いました。

会社を辞めてフリーランスとして生きたいと思っていたのに
なぜ会社員に戻ろうと思ったのか?

 

今となって思うのは、
「好きなことを仕事にすること」に対して大きな勘違いをしていたからなんですよね。

そして、好きなことを仕事にするのは辛いと思う人も、
「好きなことを仕事にすること」に対しての勘違いが原因だと言えます。

 

では、その勘違いとは何かというと、

好きなことを仕事にする=好きなことだけを仕事にできると思っている

ズバリ、これです。

好きなことを仕事にするに対する大きな勘違い

というのも、あなたは「好きなことを仕事にする」と聞いてどんなイメージをしますか?

● 編み物が好き
→ハンドメイド商品を販売する

● YouTubeを見るのが好き
→エンタメ系YouTuberになって、好きなところへ行き、好きなものを食べ、好きなことを話す動画を投稿するだけでチャリーン!

● 占いが得意
→占いセッションを提供する

こんな感じではないでしょうか?

 

ただ、考えてみてほしいのです。
好きなことを仕事にしたとして、好きなことだけを仕事にできると思いますか?

 

たとえば、

編み物でハンドメイド商品を販売して稼いでいる人は、
編み物は好きかもしれませんが、
出品・発送作業やお客さんとのやりとりは好きではないかもしれません。

一見、自由なエンタメ系YouTuberは、
話すことや動画を作ることは好きかもしれませんが、
企画を考えるのは得意ではないかもしれません。

占いを仕事にしている人は、
占い自体や人と話すことは好きかもしれませんが、
集客をするのは苦手かもしれません。

 

実際、私のクライアントの方で過去にこんな方がいました。

その方は、歌が得意で歌のレッスンを提供したいと考えていましたが、
パソコン作業全般が苦手で販売するための仕組みづくりで躓いてしまったのですね。

歌を教える仕事はしたい、オンラインで提供はしたい。
でも、パソコン作業はやりたいことではないからワクワクしない。
そう言って諦めてしまいました。

 

その方の人生なので、諦めたことが悪い!とはもちろん言いません。

ですが、好きなことを仕事にしたとしても
好きじゃないことや苦手・得意ではないことをやる時は必ずあるのですよね。

これって「仕事にする」なら当たり前のことなのです。

好きを仕事にしても苦手な作業をすることはある

私も、文章を書くことは好きだけど、
動画を撮る(カメラに向かって話す)ことは好きじゃなかったし、
何なら苦手の極みでした。

なので、YouTubeを始めたての頃は毎回泣いていたのですね笑

撮影を誰に見られているわけでもないのに、
録画ボタンを押すとなぜか声が出ず、挨拶の一言も言えない。
そんな自分が情けなくて悔しくて「なんでできないんだろ…」と本気で泣いてました。苦笑

それでも続けてきたから今では撮影に慣れましたし、
好きじゃないと思うことはなくなりました。

それでも、アドリブで話すのは得意じゃないし、
台本というお守りがないと話せません。笑

 

なので、「みおりさんは好きなことを仕事にしていますか?」と聞かれたら、
半分YESで半分NO。これが私の答えなのですよね。

 

きっとあなたも、会社の仕事の中に好きな作業と好きじゃない作業があると思います。
好きじゃないとまでいかなくても、
「なんかこの作業はテンション上がらないなー」と思う作業ってないですか?

 

個人起業・副業においても、大なり小なりあるわけです。

特にオンラインビジネスで個人が収入を得るには、
集客から販売までを自分の力で行う必要があります。

その中で、すべての作業が好きで得意という人はなかなかいないと私は思っています。
人間なので得意不得意って絶対あるので、当然のことなのですよね。

だからこそ、お金を使って苦手なことを外注化するという方法もありますが、
人に依頼するためには、自分がその業務を理解している必要があるのですよね。
自分が勝手をわかっていないのに他人に丸投げはできないですから。

 

つまり、「好きなことを仕事にする」のなら好きなこと以外もやることはあって、
好きなことだけをして稼ぐというのは基本的にありえないのです。

好きなことを仕事にするのは無理なのか?

ここまでお伝えしてきたように、

好きなことで生きる=好きなことだけをして生きる

と勘違いをしてしまうと、
「なんか好きなことを仕事にするのって辛くね?」となります。

好きなこと以外のこともしなきゃいけなくて、
思っていたのと違う!理想と違う!
これなら会社員の方がよかったと思う人もいるでしょう。

 

…ということは、
好きなことを仕事にするのはやっぱり辛いこと?無理なの?
そう思うかもしれません。

 

ただ、この答えは、

できます!!

 

なんですね。

最近、私は「こすぱっしょんゆりえ」さんという
ファッション系のインフルエンサーの方の発信をよく見ています。

普段からコーディネイトのコツなど
洋服に関する発信をYouTubeを中心にしていて、
チャンネル登録者は50万人超え。

自分のブランドも立ち上げていて、
販売開始後すぐに完売するくらい人気です。

 

ゆりえさんは私たちから見たら、
まさに好きなことを仕事にして、豊かに生きている方です。

ただ、視聴者からの
「好きなことを仕事にしてよかったか?」という質問への
ゆりえさんの回答がすごく印象的だったのです。

この答えが
「好きなことを仕事にすることはできるのか?」の答えだなと思ったのでシェアしますね。

 

ゆりえさん
私の場合は、服という「好きな名詞」が仕事になったわけではなく、喋ることや、視聴者さんが欲しいもの考える・提案する・形にするといった「好きな動詞」を仕事にできたから楽しくお仕事ができている

 

めちゃくちゃ深くないですか!?

 

同じ「好きなこと」でも、名詞ではなく動詞にフォーカスしてみる。

これって、好きなことを仕事にするためにというより、
自分が望む働き方、生き方を選ぶ上ですごく重要なことなだと思ったのですよね。

好きや得意を細分化してみよう

普段の仕事でも、この作業は割と好きだなーとか、
自分では得意だと思ったことはないけど
周りからよく褒められるなーということってありませんか?

 

そういうことが、あなたの好きなことを仕事にするヒントになるかもしれません。

 

たとえば、

● デスクトップ画面がいつもきれいだね
→ 整理整頓が得意なのかも 

● 資料がわかりすいと褒められる
→ 要約・まとめるのが得意なのかも 

● 話しやすいと言われる
→ 人の話を聞く仕事が向いているかも 

● 服のセンスを褒められることが多い
→ 人の服を選ぶのも得意かも

みたいな感じです。

 

好きなことを仕事にすると言うと、
私の天職はカメラマン?お花屋さん?ファッションデザイナー?みたいに
1つの職業を選ぼうとしがちです。

でも、好きなことを仕事にするというのは、
資料作成が得意、文章を書くのが好き、細かい作業が好きなど
もっと細分化した上での「好き」を選ぶこと。

つまり、自分にとっての部分的な天職を知り、
それを活かせる仕事をすることなのではないかと思います。

 

私は何の特技も秀でた才能もないし
元々喋ることはめちゃくちゃ苦手でしたが、
文章を書くことや伝えること、セミナーの資料作成は好きなので、
そういう意味では今の仕事は天職かもしれません。